二人の仲間へのでっち上げ「詐欺罪」逮捕を許さず、団結の拡大で早期釈放を勝ちとる!
2015・5・27 NAZENぐんま
安倍・国家権力、群馬県警は、携帯電話の契約に関する「詐欺罪」をでっち上げ、5月13日(水)早朝、NAZENぐんまの仲間4名の自宅に家宅捜索を行い、その後、大塚さんと田島さんを逮捕しました。
この暴挙に対し、闘う仲間たちの勇気と怒りにあふれるすばらしい行動が結びつき、10日目にして、勾留延長を許さず釈放を勝ちとることができました。
NAZENぐんまは、二人の不当逮捕は戦時弾圧の始まりととらえ、3・11以降反原発で立ち上がった仲間たちと、危機感を共有し、団結の強化を武器に、二人を取り戻す闘いに全力をあげました。
今回のような弾圧は支配階級によって繰り返されてきました。星野文昭さんにたいする攻撃に示されるように、70年安保・沖縄闘争以降50年近く、闘う者に対するでっち上げ逮捕、不当家宅捜索、マスコミによる「過激派」孤立化キャンペーンは、ずっと続いてきました。
しかし今情勢は、安倍がこの夏までに、戦争をやる国家に日本をひっくり返そうとしているのです。そして日本の労働者市民は、これに激しい怒りと危機感を持ち始めています。そして、二人には、群馬の反原発運動を先頭に立って、献身的に築き上げてくれたリーダーという強い信頼がありました。だから、群馬の反原発運動の仲間たちは、二人の不当逮捕は、戦争のために、声をあげる者すべてに対する弾圧であると、直感的に理解しました。こうしてNAZENぐんまは、この仲間たちとの団結の力で、弾圧を打ち破り、二人を取り戻すことにすべてをかけました。
まず逮捕当日の夜、今回の二人の逮捕がどういうことなのか、何が目的なのか、どうやって二人を取り戻すのかを話し合う集まりが、逮捕された仲間の家族をはじめ反原発を闘う仲間に広く呼びかけられて、持たれました。この場には、緊急でしたが、何が何でも参加しなくてはいけない、居ても立ってもいられないという、団結の核になる人たちが集まりました。ある仲間は言いました。「今日集まっている仲間は本当の仲間だと思う」。
この場で二つのことが決まりました。翌朝、ただちに警察署・検察・裁判所への抗議行動を行い、二人に声を届け、激励すること。15日のタカキン(高崎駅西口再稼働抗議金曜日行動)を時間を早め、二人の逮捕に対する抗議の大集会にしようということ。そして決めたことを即座にNAZENぐんまのブログ、「原発とめよう群馬」のメーリングリスト、フェイスブック、ツイッターなどで拡散しました。
翌朝14日、新聞各紙は群馬版で「中核派二人逮捕」「詐欺容疑」と報じました。朝9時、仲間が留置されている高崎警察署前には、すでに機動隊バスが一台正面に止まって警戒しています。そこへ昨夜集まったメンバーに加えて、原発連続学習会に参加していた仲間もメールを見てかけつけ、十数名で抗議と激励のシュプレヒコールをあげました。機動隊や公安など40名ほどが弾圧に出てきましたが、整然と抗議行動を行いました。その後、二人が検察庁に送られたことがわかり、検察庁前へ移動。ここにもあらたに若いお母さんたちが合流してくれました。ここでマイクを握ってくれた仲間は「私たちのリーダーが中核派だってことはみんな知ってる。知ってて4年間一緒にやって来たんです。今さら中核派中核派言うな!」と発言しました。また若いお母さんは「二人を一日も早く釈放してください!」と悔しくて泣きながら、私服警官に訴え続けました。後で彼女は「ビデオを撮られていて、自分も逮捕されるかもしれないと思って怖くなった。だけどみんないっしょだから大丈夫、みんなが必死になって守ってくれるから大丈夫って思えた。」と言ってくれました。
こうした仲間の、戦争も原発も許さない、二人の仲間を取り戻す、という勇気あふれる行動が、次々に仲間の団結と行動に拡がっていきました。15日のタカキンには70名近くが参加をしてくれ、口々に弾圧への怒りを語りました。16~17日の週末も仲間は、沖縄現地の3万5千人集会と連帯して各地でこの弾圧を打ち砕くことを訴えてまわりました。
この団結の拡大が安倍と国家権力を追い詰め、10日目での早期釈放を実現しました。
今回のでっち上げ逮捕は、NAZENぐんまと群馬の仲間の闘いが、安倍の戦争と原発再稼働を許さない、力強い闘いをつくり出してきたことに対する弾圧でした。とりわけ3・8群馬さよなら原発アクションと3・11反原発福島行動の成功は、群馬と福島の団結と絆を強めるものでした。またNAZENぐんまの中心になってきた群馬合同労組の団結を破壊する攻撃でもありました。しかしNAZENぐんまと群馬合同労組は、団結の強化と組織拡大の展望をきりひらく闘いとして勝利しました。何より、国鉄闘争勝利、動労総連合=動労連帯高崎の組織拡大の闘い、動労水戸の被曝労働拒否の闘いとの連帯をかけて闘いました。この力をさらに拡大して安倍政権を打倒するために、6・7国鉄全国運動全国集会の大結集を実現していきましょう。ここに勝利の道があります。
また、今回の弾圧は、戦争、原発再稼働、福島圧殺を許さない闘いは、国家権力のでっち上げ弾圧との闘いが不可避であることを教えました。完全黙秘・非転向で獄中40年、無実の元高崎経済大学生・星野文昭さんの再審無罪を勝ちとる闘いと結びついた運動が必要です。星野文昭絵画展をともに成功させていきましょう。
すべての仲間のみなさん、NAZENぐんまは弾圧を打ち破った力でさらに戦争と原発をとめる闘い、福島との団結に前進します。ぜひNAZENぐんまの会員になってください。6・7日比谷公会堂へ集まりましょう。団結してともに闘いましょう!